DX3rdシナリオ「エピデミック・エスカレーション」

≪DX3rd プレイ記録

はじめに

ダブルクロスでもウィルダネスをやってみようという企画。しかし、ここはダブルクロスの世界。キャンプして野生動物と戦ってというわけにもいかず…。

シナリオ傾向

プレイヤーキャラクター

PC1 ワークス UGNエージェント 都市地域(従来首都)に居住

PC2 ワークス 漁師 原生林地区に居住する先住民 未覚醒

概要

D国の辺境にある、原生林が広がる自然豊かな未開発地域で、相次いで天然地下資源が発見された。経済開発を目指すD国政府は、この未開発地域の中央部に首都移転を決定。グロリアスシティと名づけられた。原生林の真ん中にある何もなかった場所に、建設重機と資材、労働者が大量に投入され、急ピッチで現代都市が建設されつつある。しかし、周辺の漁村で原住民がオーヴァード能力に相次いで覚醒し、その多くがジャーム化。彼らは非常に攻撃性が強く、首都建設地の治安は劇的に悪化。首都移転計画の進行に影響を与えている。

NPC戦闘データ

[E]はエネミーエフェクトを表します。すべてルールブック1に掲載のエフェクトです。

オープニング2-1時の敵 オルクス 肉体1/感覚2/精神4/社会4

〈RC〉Lv.4
侵蝕率180%
状態異常暴走
武器ナイフ
[E] 加速する時〈時空斬撃〉 Lv.1
完全なる世界Lv.3
力場の形成Lv.5
破砕の顎Lv.5

2ラウンド目からはひたすらナイフで刺してくる

敵ジャームトループ

2-1, 2-3, クライマックスフェイズで戦闘するジャーム。3トループで1グループとする。

エフェクトレベルはLv.1とするか、ダイス決定する。

侵蝕率:[100 + 5×1D10]%

敵①シンドローム サラマンダー

口上「すべてを焼き尽くす!」
炎神の怒り
終末の炎
蒼き悪魔
冷気の鎌

敵②シンドローム オルクス

口上「不滅の大地よ、我に力を与え給え!」
アニマルテイマー
大地の加護
大地の牙
[E] イベイジョン〈蠢く樹海〉

敵③シンドローム ハヌマーン

口上「森への反逆は許されじ!」
コンセントレイト: ハヌマーン
獅子奮迅
さらなる波
サイレンの魔女

敵④シンドローム キュマイラ

口上「奴らを屠りつくすのだ!」
完全獣化
破壊の爪
ハンティングスタイル
究極獣化
※ハンティングスタイルでは、戦闘移動一回で接触できるもっとも体力の少ない敵を攻撃しようとする。

敵⑤ ソラリス

口上「その怒りに、魂を燃やせ!」
熱狂
狂戦士
絶対の恐怖
女王の降臨
※この敵は単独では出現しない

村長 エンジェル・ハィロゥ

主の恩恵
水晶の眼
光の弓
光の守護

クライマックス登場キャラクター

オーヴァード議員 ソラリス / オルクス 肉体1/感覚1/精神3/社会8

侵蝕率 80%
交渉 Lv.5
[E] 加速する時〈盤外戦術〉 Lv.1
抗いがたき言葉Lv.4
錯覚の香りLv.3
絶対の恐怖Lv.4
ナーブジャックLv.1

オーヴァード秘書 ソラリス 肉体1/感覚1/精神2/社会5

侵蝕率 20%
交渉 Lv.3
癒しの水Lv.3
熱狂Lv.3

UGNエージェント

~オープニングフェイズ~

シーン1-1

PC1はD国UGN支部から調査依頼を受諾。グロリアス仮空港に降り立つ。政府関係者から、ぜひ問題を解決して国に貢献してほしいと激励される。仮空港から都市中心部への移動中にジャームに襲撃され、戦闘により辛くも生き残る。

シーン1-2

PC2は、漁村に住む漁師、測量技師のキャンプが集落周辺に来たため、食事の提供と引き換えに幾ばくかの商品をもらったが、その後ほどなくして、集落構成員全員がほぼ同時にオーヴァードに覚醒。ほとんどがジャーム化し、正気を保っていたのは自分も含め二人しかいなかった。

~ミドルフェイズ~

シーン2-1

UGN支部は、都市化による生活環境の変化が精神的なストレスを引き起こし、大量のオーヴァード覚醒をもたらしていると考え、その改善策を模索している。PC1は、UGNの仮説を検証し、その効果を確認するために原生林地区へと入る。

移動判定

体力 (難易度: 8): 森林地帯を移動し目的の村にたどり着くための判定。失敗すると移動中に遭遇イベントが発生。

野生動物との遭遇
体力判定を失敗した場合、野生の熊に遭遇し、戦闘が発生。ワーディングにより撃退可能だが、最初の不意の一撃をよける必要がある。
ジャームの襲撃
森林中に潜むジャームの奇襲。

PC2の村にたどり着くが、誰もいない。PC2の足跡を追う。

シーン2-2

PC2は、助けを求めるため、他の漁村に相談に行く。初めは事件発生に疑心暗鬼であったが、徐々に説得されていく。しかし、その漁村においても大量のオーヴァード覚醒事件が起きてしまう。

交渉判定

村長の協力を約束させる。成功すれば、村長の家に戦闘の武器が集められる。

シーン2-3

PC1は覚醒事件のさなかの村でPC2を発見する。村長も覚醒したものの、ジャーム化を免れる。襲撃してくる村人に対し何もできない村長に代わり、PC1とPC2がジャームから防衛する。3体1グループとし、2ラウンド/4ラウンド終了後に1グループの増援が来る。

襲撃終了後、PC2のストーリーを聞き、生活変化ではなく、ウイルスの感染ではないかと疑う。PCたちは覚醒状況を調査し、都市型レゲネイドウイルスの重複感染が原因であることを突き止める。

~クライマックスフェイズ~

シーン3

PC1とPC2は、都市型レゲネイドウイルスの重複感染を食い止める方法について話しあう。都市環境と原生林環境の接触が立たれれば、ウイルスの鎮静化が予測される。このシナリオには、定められた解決策はないが、典型的な例は、以下のようになるだろう。

都市の破壊
都市を破壊する選択肢をとった場合、政府に協力するUGNと敵対することになる。UGN主力部隊が到着する前に、都市を破壊するミッションとなる。描写するシーンは、プレイヤーが選ぶ重要施設(空港、発電、通信施設)において、施設を守るUGNエージェントとの闘い。10ラウンド以内に制圧しないと、増援部隊に挟撃される。
都市化の放棄
政治家に対してレゲネイド能力を広範に用い、首都移転計画をあきらめさせる。この場合も、PC1はUGNから除名される。有力者に精神攻撃をしかける一方で、政治家にオーヴァード議員がいることを発見。クライマックスシーンとして、強大な交渉技能をもつ議員オーヴァードとの精神勝負が描かれる。この勝負では、HPの計算式として HP = 【精神】×2+【社会】 + 20 を用いる。
完全な遮断
巨大なエアカーテンなど遮蔽物を設置することにより、都市と原生林地区を完全に分離する。PCの能力により、膨大な資材やエネルギーを調達する。プレイヤーがこの調達を成功させるロールプレイを行う。クライマックスシーンは、まさに隔壁工事が完成しようというときに行われたジャームによる最後にして最大規模の襲撃に対し、工事担当者を守る場面。
周辺地域の無人化
都市周辺の原生林地域から原住民を追い出し、無人地区にする。この場合、PC2は抵抗し、敵対するとしてもよい。クライマックスシーンとして、オーヴァード軍団と化した原住民に川を挟んで決戦を行うシーンを描写する。

~エンディングフェイズ~

PC1がPC2の故郷対し協力する選択肢をとった場合、PC1とPC2は原住民の間で英雄となり、政府やUGNの追及から匿われる。PC1は、FHなどのオーヴァード犯罪者の対処への協力により、UGNとの関係を修復することもできるし、しなくてもよい。

PC1がPC2の故郷対し敵対する選択肢をとった場合、ロイスがタイタス化する。過激な反政府組織が形成され、D国の政治が不安定化する。PC2は、そのような反政府組織の幹部になってもよいし、批判的な立場をとってもよい。

~アフタープレイ~

経験点

クライマックスシーンで描かれる山場で設定された目的を達成する +10

クライマックスシーンに到達し、選択ならびに山場に至る描写を行う+7

シーン2-3に到達し、PC1とPC2の間でコミュニケーションまたは共闘、対立が描かれる +5